気学の歴史

気学とは天の気(十干)、地の気(十二支)、人の気(九星)、のコラボレーションを言います。
そこに木・火・土・金・水の五行と「陰と陽」が組み合って相性や相剋の関係性を理論化した学門です。
その誕生は5000年前にさかのぼります。人類が狩猟採集から農耕牧畜へ生活を移していった時期です。
農耕がスタートすると宇宙の大きな力を手に入れるための改革が始まり、日月や風雨といった恵みを受ける天地に祈り神仏を見るようになった。
こうしてメソポタミヤ文明が生まれ、やがてユダヤ教、ヒンズー教、仏教、キリスト教、イスラム教が誕生して世界宗教へと発展して行った。
中国では少し違って、宗教とはとらえず、「宇宙の気」として大生命を捉えていった。「伏義」という天才は月と星の動き、河の渦を探究して霊妙なリズムから「気」を体系化する。遅れる事2500年後、より実践的な人生論として「孔子」は気と易を整えて現代に伝えた。
伏義に遅れる事6000年後、ケプラーやダビンチは、天文学や物理学の論理を知る。
易の卦は64種類、気の動きは螺旋の動き、科学が遺伝子の組み合わせを64種、二重螺旋構造を知ったのは、ごく最近のことである。
東洋が論理的な思想を西洋に先駆ける事数千年に及ぶ。
その叡知は「気」と「易」に基づく。

気学は元来皇帝や為政者の学門であった。あくまでも国民に善き事を施行する知恵であったものが何時しか妖しい「占い」に変貌して狭い世界へ入りこんでいる。
正しい宇宙感、正しい生活感、正しい受け止め方、正しい視点、正当な人生、豊かでご機嫌の良い日常。これらは、あらゆる物事の関係性を良くしていく生き方しかないと言える。私たちはその修行道場に生きている。
それを釈尊は「縁起」と言った。万満の好縁を活かし、お互いが善き人としての関係性を成立していくことを私達は望んでおります。それには先ず自分から改革していかなければなりません。「行こうよ行こうよ!幸せの扉を開きに、みんなで行こうよ。」