「今年の展望」

あけましておめでとうございます。
さて、今年はどんな歳になるでしょうか、早速、紐解いてまいりましょう。
九星の星「八白」が中宮に廻座して八方に廻座するすべてを覆っています。

そして、天の気十干は「つちのと・己」であり、地の気十二支は「亥・イノシシ」であります。
 
人の気九星の「八白」が社会全体を覆っているわけですから、「新たな改革に向かって改善改革が始まる歳」と言えます。
 
私たち人は皆、何のために生きているのか、なぜ今日の生活に取り組み、今の事に取り組んでいるのか。それはやはり『明日の為』ではないでしょうか。
 
「明日のため」は「先々」や「将来」「未来」や「子孫」の為でありましょう。
勿論、引退後の老後の為もあるでしょう。「八白」には『山』という意味がありますので目標は高いほどよいでしょう。
 
孔子の言葉に「智者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」とあります。
つまり、「知恵あるものは」情報知識、時の動きに敏感で、空気を読む勘にたけ、動きを楽しむ。仁者・真の愛があるものは山を楽しむ。利害や都合・損得や相手の態度や状況変化で気持ちを変えない。不動の愛をもつ。だから「山を楽しむ。」
真心を持って事に当たり、思いやりを以て人に対する。これを『愛』といい、『仁』と言うのだろうと思う。山のように不動のもの。そして高いものに違いない。

すごい決意だなと思う。これが八白が示している今年の根本に座っている。
自分の損得、会社の利害に留まらない大きな山のような『仁と言う名の真心』が明日を思い未来を願う気持ちになければならない。
 
それを改善改革と言うのだろう。

改善や改革、或は見直し。そこには壁が立ちはだかる。それはどうしてだろう。
「八白」には停止、停滞の意味もある。悪い事だけ止まればいいが、そうはいかない。あらゆるものが止まる。
 
良くしようと思ってものを言うとそれは批判や非難と聞こえるからだ。正論だと信じ正しいと信じて言うことが、相手や全体から「非難されている」と受け取られることが多い。
 
私もこれで「上手くいかなかった事が多い。」別に反省もしていないが・・・
「今後は気を付けたい。」特に「九紫火星」の私は六白の西北に廻座するので、目上の人を大切にすることが大事なのである。

家内にそう言ったら「お父さんに目上なんているの?」との一言。
 
そりゃいます。たとえ年下でも尊敬に値する人は大勢います。
 
心のきれいな人、親の介護を続けている人、ハンデを乗り越えて生きている人。
 
日頃、些細なことをチャンとやっている人、尊敬に値する行者は多くいる。
それでは「どんな明日を願うのか」それは地の気である十二支の「亥イノシシ」が示している。将来未来に『種』を残せと教えている。「亥」は「核」の事であり、未来後世に「良い種」を残すことを示唆している。決して「猪」という豚の類の獣や動物を言うのではない。「亥」は「核」つまり「種子」である。
そこから想うのは、子孫に何を残せるのか、未来に何を、人類に何をとなる。
私は思う種は、「よき人」である。「人の窮状に目を背けない人。」「思いやりのある人」
それができる人。
昔、日本には「長者」「翁」「旦那様」と呼ばれる大物が多く見受けられた。
中には偉人として今も記憶に残る素晴らしい方々がおられた、昨年ノーベル賞を受けられた物理学医学の本庶博士は研究内容ももちろんの事、賞とともに頂いた賞金は後進の研究者の育成基金にされた。やはり「長者」であろう。
「知識情報に優れ、健康と家庭が整い、人格・心と懐が豊かな人を「三徳」言い「長者」と呼んだ。
今の日本全体にどうだろう、「年金生活者」「後期高齢者」という。「一生懸命まじめに働いてこんな呼ばれ方すんの」ヤダヤダ。もっともっと素敵なお年寄りを目指したい。
「良い人」は善い人、好い人、でありますが、「三徳」ある人だと思います。
その人そのものが、幸せであり、人生を楽しんでいる人でなければ、説得力に乏しい。
「亥の歳」良い人という「種」を残したい。しかし無いものは残せない。
更に、天の気十干は「己・つちのと」であり、後々に人の記憶に残り、社会の記録にのこる事を示している。つまり「己」は「記」を意味している。

天の気・人の気・地の気「己・八白・亥」の関係性を理解して、その働きを学び身につける修行の一年であり、その恵みを慎んで戴く歳と言える。
「真ごころを以て事に当たり、愛をもって人に当たる。」「正しいことを言うには相手に対する配慮が必要だ。」「今後の為に高い目標がなければ、明日は訪れない。」

私はそんなことを今年の「銘」として「行じていきたい」。そして人生を楽しみたい。
 
詳しいお話は、2月12日のセミナーでお伝えします。「今年はどんな歳になるでしょう。」
 
いやいやどんな歳にしたいんですか?

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